- 一輪挿し
事務所のお手洗いに行く通路の突き当りに一輪挿しを施している。フックに試験管を掛けただけの簡単な作りの一輪挿しを壁の真ん中に贅沢に配置している。天井・壁を真っ白に塗っただけの一見、殺伐とした空間の質を、たった一輪の植物が変えてくれている。不思議なもので空間全体が一輪挿しのための余白に見えてくる。この小さなしつらえが、たくさんの役割を果たしてくれている。お手洗いの位置を示すサインとして、浄化装置として、季節を切りとった絵画として…。いずれもお客様を迎え入れる姿勢を表す大事なモノと思っている。いつも、水や花をかえてくれている、武部さんありがとうございます。
- 2012年03月09日(金)18時33分