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イタリアンダイニングバー2

素に近い素材には模様があります。その模様はある一定のルールを保ちつつも同じ模様は2つとありません。それは2次、3次加工された建材との違いの一つです。そういった模様は本当に綺麗で、まさに神のデザインというべき美しさです。このダイニングでは出来るだけ素材の美しさを引き出すことを考えて、バランスの良い組み合わせを選ぶことにしました。
具体的には天井の木毛セメント板、壁のモルタル塗やシナベニア合板、床の既存モルタルノ上ウレタン塗装を仕上げとして選択しましたが、これらの材料は無垢の木や石、土といったいわゆる自然素材ではありません。それでもこの世に2つとない表情でなんとなく語りかけてくるのです。その表情のでき方には色んなパターンがあります。シナベニア合板の木目のように自然に由来するもの、モルタル塗りのように施工した日の気温や職人の癖に左右されるもの、木毛セメント板のように木毛とセメントの混ざり方や圧縮されるときの状態といった確率に起因するもの、今回の既存モルタル床のようにボンドの跡やひび割れなど過去の使われ方や煤の撒き方など偶然に出来る表情など、いくつかの分類分けはできるものの素材としてはよく似た性格があると思うのです。

  • 2013年11月25日(月)19時25分

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