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栄3・4丁目集会所

栄3・4丁目集会所の内装です。
 
 多くの人々が長く地域のシンボルとして利用する建物なので、皆さんが誇りを持てるよう、出来るだけそのものの持つ素材感を大切にした内装とすることを心掛けました。
 現代の仕上に使用される建材は〇〇調といった〇〇に似せた全く別の素材であることが多い。たとえばフローリングに似せた塩化ビニルタイルといった具合です。もちろん、これはフローリングの意匠性を持たせて、メンテナンス性の悪さといった短所をカバーする優れた製品ですが、地域集会所の床としては少しさみしい。
 そこで床にはコルクタイルを採用しました。コルクタイルは天然素材で、人体にやさしく、耐久性や暖かさなど、求められる機能にピッタリだと考えました。
 また、壁は有孔ラワン合板としました。有孔合板とはベニヤ合板に小さな孔が無数に開けられたものです。吸音性能があるので音楽室や体育館の壁に採用されています。時々、カラオケをされると聞いたので候補にあげました。また、建替前の集会所にたくさんの賞状が掲げられているのをみて、有孔合板の孔を利用して賞状を掛けられるのではと考えました。
 集会所のフレキシブル性をあげるために、大きな収納と大開口建具を設けています。建具の面材はラワン合板としています。ラワン合板はもっとも普及している合板で下地材、構造材として使われています。表面が赤かったり黒かったりと安定性がなく、あまり綺麗ではないとういことで、仕上げ材として使われることは少ない。この集会所では少しでもコストを下げること、素材の特徴を活かすことを考えたので、思い切って決めました。思った以上に素晴らしい木目が浮き出てくれて空間全体が引き締まりました。

  • 2013年10月17日(木)21時45分

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